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「定専坊本堂 令和大修復事業」vol.8 ~もともとの設計と新しい工法~

本堂の木工事も中盤に差し掛かってきました。
現在は小屋(屋根裏)を中心に作業がすすんでいます。補強の方法や作業の進捗とともに面白いお話しが聞けました。
「これは明治以降に入ってきた新しい工法ですよ」写真2枚目

もともとの工法(建築された当時の工法)
※棟に向かって柱がまっすぐ立っています。

新しい工法(明治以降に入ってきた新しい工法)
※棟木を合掌つくりの柱で支えています。

定専坊の本堂は江戸時代のものです。
しかし、明治30年に淀川の河川工事に伴い現在の位置に移転することになり、その際にも修復がなされました。
このようなことから、棟をささえる柱は江戸時代の工法と明治時代に採用された新しい工法の二つがまじりあって大屋根を支えているそうです。
歴史を感じますね。

木工事も中盤

あるとき、
「中入ってみてください!」と大工さん。
「わかりました。行ってみます」と私。

これが大変・・・屋根の角度で登るのも大変。その構造の複雑さに足の踏み場もわかりません。何とかたどり着いたものの、大工さんの足腰の強さに改めてびっくりです。