定専坊本堂 令和大修復事業

『定専坊鐘楼堂修復事業』vol.2 ~鬼瓦の模様がすべて違う!? ???~

鐘楼堂の修復に向け、さまざまな調査が開始されています。
5月下旬、瓦の葺き替えを担当くださる業者さまから「住職、お時間を頂戴できますでしょうか?」

私  :大丈夫ですがお電話でなく対面がよろしいでしょうか?
業者様:ちょっと電話では・・・
私  :どうぞお越しください!

これわかりますか?
定専坊の鐘楼堂には鬼瓦が6カ所あるのですが、なんと模様がすべて違うようです。
業者さまも驚かれたようで、写真とともにお越しいただくこととなりました。

約200年の間に修復、寺院の移転などにより、その都度、無駄の出ないよう対応くださった先人たち智慧そのものです。

一番古い鬼瓦には天保五年の刻印が。西暦1834年。「天保の飢饉」としても知られるその時代に、お寺を大切にしてくれた方々の思いに馳せています。