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住職継職を含む五大法要を勤修いたしました。~新住職ご挨拶(表白披露)~

 

 

 

 

定専坊 第十八世住職
山本 裕円

去る11月12日に「親鸞聖人七五〇回大遠忌法要」等を機縁として、定専坊令和大修復事業の慶讃、ならびに住職継職をご報告すべく五大法要を勤修いたしました。
当日はおかげさまをもちまして、好天に恵まれ、多くの参拝者の皆様とともに無事にお勤めすることができました。
法要に際しては皆様より多くのご支援を賜り誠にありがとうございました。
これよりは「あって良かった」と感じていただける寺院運営をして参る所存です。どうぞこれまでと変わりなくお気軽にご参拝ください。

本来であれば、直接御礼を述べさせて頂くべきところ、略式のご挨拶になりましたことご容赦くださいませ。今後とも何卒よろしくお願い申し上げます。

 

[第十八住職 五大法要 表白]

敬って、大慈大悲の阿弥陀如来の御前に白して申さく

ここに本日
「親鸞聖人七五〇回大遠忌法要」「定専坊本堂落成慶讃法要」「親鸞聖人御誕生八五〇年法要」「立教開宗八〇〇年慶讃法要」を機縁として、有縁の法類 門信徒と共に謹んで尊前を荘厳し 恭しく香華を捧げて当山 横玉山 定専坊住職の継職奉告法要を勤修し奉る

夫れ惟れば 宗祖親鸞聖人 如来の正覚を受け継ぎて 浄土真宗を興行し 化を辺州に垂れて周く群生を教導し給えり

来る令和五年 龍谷山本願寺に於いて 親鸞聖人御誕生八五〇年法要を勤修す
ならびに『教行信証』の成立 これを立教開宗の年と定め 厳かに立教開宗八〇〇年の慶讃法要を勤修す
誠に慶賀なり 誠に絶え間なき法灯有難し

当山を顧みれば おおよそ五五〇年の昔 楠正成公の孫正勝公の隠棲を淵源とし その子正盛公 本願寺第七世宗主存如上人の門弟となり浄顕と名乗る
その後 本願寺第八世宗主蓮如上人より「定専坊」の寺号を授かり初代住職と座す

以降法灯 脈々と受け継ぎ来れども 定専坊第十五世住職釈孝文 子女なきにより 昭和三十年より昭和四一年 無住寺院となる
この間 三番村門信徒 絶え間なく護寺に献身す 誠に敬服なり

昭和四一年 法縁により 釈佛骨入寺し 第十六世住職に座す
その三男 釈攝叡 その法灯受け継ぎて 三一年の永きに渡り 「聞思莫遅慮」の御心を旨とし法灯を継ぐ

その法灯 きわめて重厚なりと雖も 自ら顧みるに 徳浅く 才鮮く 学薄く 力弱し
以て甚だ その器に非ざると言えり

然れども幸いに仏祖の加護と諸賢の良導 ならびに門信徒の助力を得て 横玉山 定専坊住職の大任に当らん

これよりは「自信敬人信」の御心を旨とし 定専坊護寺発展に精むことを ここに誓い奉る
庶幾くは 娑婆国土 濁世末法 仏事馴染み難き世相にあって 本日 落成慶讃法要を迎えし御堂 和顔愛語の衆生 慶び集い 念仏往生浄土の大道を 共に歩まんことを 伏して乞い奉る

令和四年十一月十二日
横玉山 定専坊 第十八世住職 釈裕円
敬って申す