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『定専坊鐘楼堂修復事業』vol.6 ~4本の柱~

連日猛暑のなか、大工さんは黙々と作業をしてくださっています。
職人さんの姿からは何か学ぶことが多い気がします。

さて、これだけ大きな鐘楼堂ですが、地面に着いているのはたったの4本の柱。
長年のダメージもあり、柱の下は腐ってしまっている箇所も見られました。そこで、接ぎ木や鉛板を使った修復がなされています。

また、柱は通常4本が同じ角度になるよう設計されていますが、工事開始の段階では1本が垂直になるほど、傾き(大工さんは捻じれと表現)があったようです。
それを「立ち起こし作業」で元の位置へと戻されました。

これでまた次の100年へ。木造建築の凄さを感じます。